IT系会社員ブロガー

某IT企業に勤める40代会社員の雑記帳

ANA Pay デビュー!うまくいくのか?

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本日(2020年12月10日)ANA Pay がはじまりました!

www.ana.co.jp

ANAユーザは、新しいアプリをダウンロードする必要はなく「ANAマイレージクラブ」のアプリ(バージョン 2.0.0)から利用することができます。

 

ANA Payとは

いわゆるQR(バーコード)決済です。

  • 事前にお金をチャージして利用する(楽天Edyと同じ)
  • チャージは、JCBブランドのクレジットカードからのみ
  • チャージ上限は10万円、利用上限5万円/回。
  • 200円につき、1マイルが貯まる(楽天Edyと同じ
  • アプリのQR(バーコード)を表示して決済を行う(金額入力不要)
  • 入会費・年会費無料(当たり前ですが)

 

ANA JCBカードであれば追加でマイルが貯まります。

※ただし、チャージ金額についてはJCBポイント(Oki Dokiポイント)は付与対象外。

 

使えるお店は、Smart Code対応加盟店となるので、PayPay等と比べると利用できるお店はかなり少ない状況です。コンビニはローソンはOKですが、セブンイレブンファミリーマートは不可です。

www.smart-code.jp

 

もう一つ、ANA Pay デビューキャンペーンを実施しています。

www.ana.co.jp

キャンペーン期間は、2020年12月10日(木)10:00から2021年2月28日(日)23:59までで、特典は、

  1. ANAマイレージクラブ アプリをダウンロード、ANA Pay新規会員登録のうえ、キャンペーン期間中に専用ページからエントリーされた方に500マイルプレゼント
  2. キャンペーン期間中のお支払に対して、ダブルマイル。通常200円につき1マイルのところ、200円につき2マイル積算(上限2,500マイルまで)

 

残念なところ

  • 200円につき1マイルは、楽天Edyと同じ(ただしキャンペーン中は2倍)
  • JCBと共同のためチャージできるのがJCBカードのみ
  • JCBと共同のためJCBの提供するQR・バーコード決済(Smart Code対応)加盟店のみ

 

ANA JCBカードのチャージでマイル追加付与と、ショボいキャンペーン以外に大きなメリットがないサービス

 

さて、○○Payが乱立するなか、ANA Pay は普及するのでしょうか?

 

2020年7月のMMD研究所のQRコード決済サービスの調査結果によると、そもそもQRコード決済の割合は、37.8%となっています。

ANAマイルが貯まる楽天Edyのような「カード型の交通系以外の電子マネー」は21.6%のため、楽天Edyに比べると、QRコード決済の方が普及率が高いといえます。

QRコード決済は、Edyのような物理カードは不要で、おサイフケータイ対応のスマホも必要ないことを考えると当然であると言えます。

 

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乱立するQRコード決済サービスのシェアというと、圧倒的にPaypay一強の状態で、2,3,4位に楽天Pay、d払い、au Payとなっています。

 

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ANA Payは、ANAマイレージクラブ会員数は約3,360万人を対象にしています。

ANAマイルの活用方法自体が難しいので、飛行機を乗らない方がわざわざ ANA Pay を利用するこはまずありえないでしょう。

 

楽天Edy自体は2016年には発行が1億枚を突破していますが、そもそも私自身も数枚(10枚?)くらい持っていたことがあるので、発行枚数自体はあまりあてにはならないですが、「Edy知名度は圧倒的に高いです。

  

キャンペーンも含めメリット(お得感)が少ないので、すでに他のQRコード決済を利用しているユーザが、わざわざANA Payを利用するかどうかは疑問です。

 そもそも利用できる店も少ないため、現状のANAユーザで楽天Edyユーザが、ANA Payへ完全移行するのは難しく、並用するのが前提になると思います。

 

ANAマイルを貯めていて他のQRコード決済を利用しておらず楽天Edyを利用しているが ANA Pay を並用しても良いユーザくらいしか、ANA Payを利用しないのではないか。

 また、最近は、ただでさえ、お金があちこちにチャージされているので、これ以上チャージするサービスを利用したくないと思っている人が殆どではないかと思います。

 

となると、かなり利用者は限定的で普及することはまず無いと思います。

Paypayくらいのキャンペーンをしない限りは厳しいと思います。

 

ANAステータスに関係するのであればスゴイことに!?

まだ正式発表はされていませんが、「ANAペイの利用額は、ANAマイレージクラブの会員ステータスを判定する材料の一つとなるという」ことは発表されています。

これは非常にインパクトがあります。

実際の飛行機搭乗時のみに付与される"プレミアムポイント"を付与するということであれば、ANA Payの利用で、飛行機に乗らなくても上位ステータスを獲得できることになります。

そうであれば、普段飛行機には殆ど乗らない方でも、ANA Payを利用して見ようかというモチベーションになると思います。 

 

新型コロナウィルスで、出張を含めた移動もなくなり、これがNew Normalの世界になるのであれば、飛行機事業の存続自体が厳しい中、ANA Payが起死回生のひとつの策だと思いますので、頑張って欲しいものです。

 

<追記>プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジが発表

breakthrough1020.hateblo.jp

 

以上です。