プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジが発表されたが..
先日 ANA Pay がスタートしましたが、その際「ANAペイの利用額は、ANAマイレージクラブの会員ステイタスを判定する材料の一つとなるという」ことだけが発表されていましたが、本日「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ Status Challenge 2021」として正式に発表されました。
詳細についてはこちらです。
2021年度は、通常のプレミアムポイントでのステイタス獲得以外に、3つの条件を達成すると、2022年度プレミアムメンバーサービスのステイタスが付与されることになりました。
3つの条件とは、
- 年間のプレミアムポイント獲得数(ANAグループ運航便ご利用分のみ)
- ANAマイレージクラブのサービス利用数
- ANAカード・ANA Pay決済額の総額
で、それぞれの獲得数などは以下となります。
条件1 のプレミアムポイントについては、プラチナステイタスになるには、通常5万ポイントが必要となりますが、これが3万ポイント(▲2万ポイント)となっており、通常のブロンズステイタスと同じポイント数に緩和されています。
次の条件2の対象サービス利用は、以下のサービスの内、7つのサービスを利用することが条件となっています。
- ANAのふるさと納税
- ANAの保険
- 住まいdeMILE
- ANA STORE@SKY 国際線機内販売
- 空港内店舗
- ANAショッピング A-style
- ANAトラベラーズ
- ANAマイレージモール
- ANAカードマイルプラス
- ANAマイレージクラブモバイルプラス
- マイルが貯まるその他加盟店
7つもサービスを利用するのは結構厳しいかと思っています。
最後の条件3は、ANAカード・ANA Payの決済金額合計です。
これについては、600万円以上となっており、かなりのムリゲー高額なのではないでしょうか?
私は、条件3が一番厳しいのではないかと思っています。
2020年2月 株式会社GV お金情報サイト「まねーぶ」の クレジットカード保有者1,000人を対象にした調査によると、年間300万=月25万以上とすると、全体の「20万円~30万円未満 1.1%」と「30万円以上 1.4%」の合計は2.5%ですので、年間300万円利用する人は、そもそも2.5%未満となります。
ANAカードは、ANAスーパーフライヤーズカードも含めて 約230万枚発行されているので、その内の2.5%とすると、年間300万円をクリアできるの人は、57,500人程度だと思われ、そして、その倍の年間600万円というと、その10%未満、せいぜい5,000人(0.2%)いれば良いのではないでしょうか?
そうすると、この「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ Status Challenge 2021」は、殆ど(=99.8%)の方にとって全く興味のないものになるのは間違いなく、前回 ANA Pay の時に期待していたのですが、全く期待はずれのものになってしまいました。
ANA Payの利用で、飛行機に乗らなくても上位ステイタスを獲得できることになれば、普段飛行機には殆ど乗らない方でも、ANA Payを利用して見ようかというモチベーションになると思いましたが、これでは厳しいですね。
こうなると、乱立するQRコード決済で、ANA Pay自体が全く流行ることなく、終了してしまうのが、目に見えてきたと言えます。
それと、今回ダイアモンド+Moreというステイタスが新設されています。
ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼントするという超強力な特典があり、かなりモチベーションが上がると思われます。
ただ、コロナ禍、これからのニューノーマルの中で、15万プレミアムポイントを取得するのは一部の特別な方を除き、至難の技だと思いますが。
以上です。