生涯賃金は2億円もあるのか
少し前の記事ですが、東洋経済の「生涯給料トップ500社」がありました。
この記事の中に「平均の生涯給料は2億1765万円」とありました。
別の記事に「平均勤続年数は19年」とありますが、おそらく生涯給料とは大卒22歳から定年60歳までの38年のことだとしたとすると、単純に
2億1765万円÷38年=572万円(5,727,631)
とすると、年収572万、38年の半分19年、つまり41歳(22歳+19年)には年収572万円なければ、かなり厳しいことになりますね。
次に別の記事で「40歳推計年収の平均は約550万円」とありますので、東洋経済では概ね40歳=550万で合っているのでしょう。
しかしながら、実際にはどうなのでしょうか?
厚生労働省が調査・発表している「平成26年賃金構造基本統計調査」を見ると賃金カーブを見ると50~54歳の422.6万円がピークです。
学歴別(大学卒・短大卒)、性別、企業規模、産業(金融業・製造業)や雇用形態(正社員)、地域などによって異なりますが、標準労働者で大学卒・男性でも50~54歳の575.6万円がピークになっています。40~44歳 457.9万円、45~49歳 529.9万円です。
※標準労働者・・・学校卒業後直ちに企業に就職し、同一企業に継続勤務しているとみなされる労働者
これらのことから、40歳=550万をベースにした生涯給料 2億1765万円を稼ぐのはかなり難しいことがわかります。場合によっては半分くらいになると思います。
自分の子どもには、大学卒で、就職する産業、特に企業については東洋経済のランキングをインプットしておくべきですね。