IT系会社員ブロガー

某IT企業に勤める40代会社員の雑記帳

OneDriveについて

OneDrive使っている方は結構いると思います。

 

もともとOneDriveは、マイクロソフトが2008年にサービスを開始したオンラインストレージ(クラウドストレージ)サービスである「SkyDrive」が、2014年に名称を変更したサービスです。当時から無料で7GBを利用できました。

 

2014年2月のOneDriveとしてのサービス開始時は、先着10万人に1年間限定で100GB容量追加無料キャンペーンがあり、30分で応募数に達するなど話題性もありました。

また、iPhoneiOS)やAndroidでアプリをインストールし、スマホのカメラ(カメラロール)のバックアップをオンにすることで3GB容量が無料追加され、それ以外にもユーザー紹介で、1人500MBの容量をゲットでき、最大10人5GBまでの容量を追加できました。全て追加すると7GB+3GB+5GBで最大15GBのストレージを無料で入手できました。

 

2014年6月になると、無料のストレージ容量が7GBから15GBとなり、同時に有料オプション費用も大幅に引き下げになりました。背景には、Googleドライブの値下げもあったためだと思います。

 

2014年10月になると、何をとち狂ったのか思ったのかOffice365(以下O365)ユーザのストレージ容量を従来の1TBから「無制限」に変更すると発表しました。

この無制限については、日本国内でもかなり話題性がありました。O365 Businessを利用している企業が多くあり、個人利用が主とは言え、無制限のインパクトは非常に強烈でした。背景にはBitcasaが容量無制限プランをやめたこともあったと思います。Bitcasaユーザの取り込みを狙っているとも言われていました。

 

で、一年後。

2015年11月に無制限をいいことに、1人で75TB(75,000GB)も使ったユーザがおり、マイクロソフトが容量無制限を廃止することになりました。

※ちなみに75TBを100Mbpsでデータ転送すると伝送効率100%で約1666時間、約69日かかります。アメリカの回線帯域は日本ほど良くなく10Mbps程度であると言われているため、この10倍690日→2年くらいかかりますが...まさか無制限になってから、ずっとデータ転送し続けていたのか??

無制限になれば、そういう使い方をする人間が居るのは容易に想像できること、さらにマイクロソフトともあろう企業が、たかだか1人の75TB程度で...とも思いますが。

ちなみに2014年11月にBitcasaが容量無制限プランをやめた際も、こういった一部の悪用?ユーザががいるためビジネスとして成り立たないことも発表の中にありました。

マイクロソフトは無制限の廃止にあたり、O365ユーザは1TBを上限に、無料ユーザのストレージ容量は15GBから5GB(もともとの7GBでなく5GB)へ変更、超過していると一定期間が経過すると利用できなくなるとのこと。

 

2015年12月にあまりにクレームが多かったのでしょう。

・超過データに最低12か月はアクセスできようにする。

・5GB以上を使用するユーザーは1年間のO365 Personalが使用できる権利を付与する(つまり1年間の期間限定で1TB利用できる)

と紆余曲折がありましたが、今時点では以下のURLで「Keep your free storage」をクリックすれば、無料ユーザのストレージ容量は15GB+カメラ(ロール)15GBの合計30GBで落ち着いているようです。

それ以外にユーザー紹介(最大5GB)やSNS紹介(最大5GB)で最大10GB(合計40GB)まで無料で追加が行えるようです。

 

OneDrive

 

今後さらにどうなるか分かりませんが、他のクラウドストレージ、特にGoogleドライブと比較すると、やはりOffice系ファイルの取り扱い安さでは、OneDriveが圧倒的に優位であることは間違いなく、企業利用においては、OneDrive、マイクロソフトと連携が強いboxあたりが目が離せないです。

 

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