IT系会社員ブロガー

某IT企業に勤める40代会社員の雑記帳

新型コロナ対策を考えるなら新幹線より飛行機を

本日(2020年3月28日)時点で、新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

 

昨日、一日の全国の感染者が初めて100名を超え、東京都は40名超が3日連続で発生し、すでに手遅れがと思いますが、この週末(3月28日(土)、29日(日))の外出自粛が開始されました。

 

東京も遅ればせながら自粛ムードが出てきて、今週になって通勤電車の混雑も少しだけマシになってきました。

 

対応が後手後手になったので、すでに手遅れ感もあり、来週・再来週にはさらに大事になっているのは間違いない状況ですね。

 

さて、出張を含め移動が規制されていますが、どうしても移動しないと行けない場合に、新型コロナ対策を考えると、新幹線がよいのか?飛行機がよいのか?迷うところです。

 

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まず、飛行機の空気循環については、以下にあるように機内の空気は、2分から3分ですべて新しい空気に入れ替わっています

www.ana.co.jp

常に外気を取り入れると同時に、機内の空気を高性能微粒子フィルター(=HEPAフィルター)を通して循環させているとのこと。

 

HEPA(High-Efficiency Particulate Air)フィルターは、0.3μmのサイズの粒子に関して99.97%以上の粒子を捕集します。

 

ただ、残念ながらコロナウイルス直径100nm(ナノメートル)=0.1μm の楕円体とされているのですのが、HEPAフィルターの0.3 μm(マイクロメートル) の性能では、1/3の大きさであるコロナウイルス自体を捕集することは難しそうです。

 

ただし、せき・くしゃみによる飛沫3.0~5.0μm (= 0.3~0.5mm)やエアロゾル(気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子)については十分そうだと言えます。

 

ちなみに高性能マスク(N95)は0.3μmが95%捕集できるものが、通常の花粉対策用のマスクは、花粉30.0μmを対象としているため、1/10の飛沫3.0~5.0μmが捕集できるのかどうかは怪しいです。

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一方、新幹線については、走行中も停車中も、各号車で外気と車内空気の常時換気を自動制御で行っており、概ね6分から8分に1回、車内の空気が外気と入れ替わることになるとのこと。

光触媒式空気清浄機を利用しているとのことですが、

  • 飛行機・・・2~3分
  • 新幹線・・・6~8分

の差は歴然です。

 

また、東京 - 大阪間の移動におけるそれぞれの乗車・搭乗時間は、

  • 飛行機・・・1時間15分
  • 新幹線・・・2時間30分

と差は歴然です。

 

移動における密閉された空間に対して、より短い時間・より空気循環の良い環境を比較するのであれば、圧倒的に飛行機の方がコロナウイルス対策が優れているといえます。

※移動しないのが一番ですが。

 

以上です。