今年の漢字
「偽」
そろそろ今年の漢字の季節です。
今年の漢字は、毎年12月12日に、その年の世相を表現した漢字一文字を選び、京都「清水寺」の森清範(もりせいはん)貫主に大きく揮毫(きごう=毛筆で文字を書く)していただき、清水寺の本尊・清水型十一面千手観音像に奉納する儀式ですが、日本漢字能力検定協会のキャンペーンです。
そろそろ12月12日ですが、今年はやはり、東芝の不正会計問題・粉飾決算、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題、横浜市のマンション杭打ち工事のデータ改ざん問題と、「虚偽」「不正」「偽装」が目白押しなことから、「偽」になるかとおもいきや、実は2007年にも同様に、食品偽装(ミートホープ、不二家、白い恋人)、政治(消えた年金記録)、老舗(赤福餅、船場吉兆)から同じく「偽」が選ばれていますので、同じ「偽」になることは無いと思い、だったら「不」(不正、不誠実)とも思いましたが、日本漢字能力検定協会は、どこかの訳の分からない新語・流行語大賞とは違い応募数が多いものが選ばれるのであれば、やっぱり2007年に引き続き「偽」と思う今日このごろです。
2015年 年間大賞「爆買い」「トリプルスリー」
※毎年12月上旬に発表。読者審査員のアンケートを参考に『現代用語の基礎知識』編集部がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。
もし本当であれば、選考委員の選出が間違っているしか思えない。
2015年は「安心してください 履いてますよ」「五郎丸」しかない。