完全ワイヤレスイヤホン Soundcore Liberty Lite 本当のレビュー
以前に Anker の完全ワイヤレスイヤホン Soundcore Liberty Lite 購入について記事を書きましたが、実際にじっくりと二週間ほど利用したので、使用感についてレビューをしたいと思います。
先にお断りしますが、ちまたで見かける Soundcore Liberty Lite のレビューとは実際に利用した期間が異なるので、内容も異なります。
また、あくまでも個人の意見であり、私が購入した Soundcore Liberty Lite の機器固有の問題である可能性や、Bluetooth接続したスマートフォン(主には Essential Phone PH-1)との相性の問題である可能性があることもご理解ください。
結論から言うとガッカリです(期待してただけに)
音飛び・途切れについて
もともと Bluetooth 5.0 のワイヤレスイヤホンによって、電波の混雑している場所(駅や電車)での音飛び・途切れ・ノイズなどが少しでも改善されるのではないかと期待し Soundcore Liberty Lite を購入することにしましたが、これまでの Bluetooth 4.0/4.2 と殆ど変わりはありませんでした。
いつもの場所でいつもの音飛び・途切れ・ノイズが発生しています。若干マシにはなっているかも知れませんが、感覚的には殆ど変わりはありません。
※他のレビューで「音飛び・途切れがない」と言ったものがありますが、まったく信じられません。
連続利用時間について
カタログ上は3.5時間とありますが、実際に3.5時間持ったことは一度もありません。2.5~3時間弱で、電池切れになります。連続でも3時間持ったこともありません。
3.5時間持てばフルマラソンも可能だと思っていました、到底無理ですね。サブ3.0(3時間切り)できればギリギリいけるかも知れませんが。
PUSH AND GOについて
PUSH AND GO機能というのが売りのひとつで『スマホのBluetooth設定から一度Soundcore Liberty Liteを接続すると、充電ケースから取り出すたびに自動で接続し、充電ケースに戻せば接続を解除する』とあります。
実際にPUSH AND GO機能が動作することもありますが、殆どはうまく動作しません。
充電ケースから取り出しても殆どの場合が自動で接続されません、というのも、そもそも電源が自動でOnになりません。
左右両方の電源がOnにならない場合と、左右どちらかだけの電源がOnにならない場合が殆どです。左右両方の電話がOnになれば、自動で接続されますが、まぁマレです。
初めは、ペアリングの仕方がまずいのかと思い何度もペアリングをやり直しましたが、状況は変わりませんでした。
音が出ていない方のイヤホンのボタンを1度押せば、電源はOnになりますので、それほど大きな問題ではないですが、PUSH AND GO機能を期待していただけに残念です。
※ 充電ケースにしまっても、すぐには電源Offにはなりません。
その他のガッカリなところ
- イヤホンが充電されていな時が多い。充電ケースとイヤホンはマグネットでくっつくようになっているのですが、ケースにセットすると自動で充電されるはずが、次に使う時にまったく充電されていな時が複数回ありました。
うまく充電の接点が接触していなかったと思いますが、これまでのワイヤレスイヤホンではなかったことなので、ショックです。
きちんと平(たいら)な所においていると充電されていますが、持ち歩いている場合には、充電されていない時があります。
また、充電されているかどうかが分からないのもイマイチです。
※購入時は接点に保護シールが貼ってありますので剥がす必要があります。 - 音声ボリュームのコントールができない。もともときっちり説明を読んでいればわかっていたのですが、購入してから音声ボリューム(音量)のアップ/ダウンが、スマホ本体でしかコントロールできないことを知りました。
ランニング中はスマホをしまっているので、音声ボリュームをイヤホンでコントロールできないのは不便です。 - 左のイヤホンがいまいち。おそらく右イヤホンで Bluetooth を受信し、左のイヤホンへ送信しているのではないかと思いますが、右イヤホンがメインになっているからか、左のイヤホンがよく音飛び・途切れが発生します。(左のイヤホンが、PUSH AND GOで電源がOnにならないことも多いです)
完全ワイヤレスイヤホンが故の不具合ですね。
良いところ
もちろん良いところがいくつもあります。
- 5,999円という手頃な価格。音質も悪くない。
- 軽く(12g)で耳にフィットする。ランニングで落とすことを心配していましたが、実際につけてみると落とす可能性は殆どないです。
- IPX5 防水構造、ナノコーティングによる防汗性能。ランニングには必須です。
- 完全ワイヤレスイヤホン。思っていた以上に取り回しが良いです。コードレスなのは、ランニングの際に、コードが汗でくっつくことがないので、かなり良いです。
操作方法
- 電源On状態で、多機能ボタン(以下、ボタン)を5秒長押しで電源Off
- 電源Off状態で、ボタンを1回押すと電源On
- 音楽アプリが起動した状態で、ボタンを1回押すと再生/一時停止
- 音楽を聞いている状態で、右のボタンを1秒長押しで次の曲へ
- 音楽を聞いている状態で、左のボタンを1秒長押しで前の曲へ
- 電話がなっている状態で、ボタンを1回押すと電話に出る/終了
(1秒長押しで着信拒否) - 通話中の状態で、ボタンを1回押すと保留/新規着信へ出る
- 通話中の状態で、ボタンを1秒長押しで通話を切る
- 両方の多機能ボタンを2回押すとリセット
マニュアルは以下です(日本語はPage.10以降)
https://www.ankerjapan.com/client_info/ANKERJAPAN/view/userweb/pdf/A3901Manual.pdf
Soundcore Liberty Lite は、完全ワイヤレスイヤホンで、5,999円と安価なことが最大のメリットになりますが、3時間弱しか電池が持たない、音飛び・途切れはあまり変わらないことを前提に、過剰な期待をせずに、購入を検討された方がよいと思います。
以上です。