Evernote 改悪に思う老舗サービスの限界
老舗のクラウドサービス、Evernoteが仕様の改悪(=改善の逆)を行いましたね。
私のところにメールが届いたのは6月29日です。
私は以前NTTドコモでスマホのキャンペーンで、Evernote プレミアムを1年間無料で利用していたのですが、月額 600円(または年額 5,200円)の価値はないと判断し、Evernote ベーシック(無料)を利用しています。
今回の改悪でEvernote ベーシックでは、ノートを同期できる端末数は 2 台までとなりました。
つまり、1台のパソコンと1台のスマホのみとなり、別のパソコン・スマホ・タブレットではNGとのこと。
要するに、1台のパソコンと1台のスマホを利用した状態で、タブレットのEvernoteアプリを立ち上げると、
のように表示され、[続行]をすると、
2台を選択してくださいって、なんだこりゃ...
かなり気分の悪い仕様変更(改悪)ですね。そしてメールでは、
プレミアムを1年間半額にしても購入しないし。
Evernoteはベーシック(無料)以外の有料は、
がありますが、正直高すぎですね。有料の最初の敷居が異常に高い。
Evernoteは機能が多すぎて、殆どの方は機能を使いこなせていないのではないかと思います。
ブログには、
Evernote の価格プランの改定について - Evernote日本語版ブログ
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ユーザのみなさんの要望に応える新機能も随時実装しながら、主要製品をよりパワフルに、直感的に使えるようにすることに引き続き投資してまいります。一方で、それを実行するためにはたくさんの労力と時間、そしてお金が必要になります。そこで、Evernote に大きな価値を見出してくださる方には、私たちが必要な投資を行えるよう、ぜひ力を貸していただきたいと考えております。ひいては、Evernote 製品の利用体験をさらに進化させていきたいのです。
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あまりにも、機能をつけすぎて開発コストが上がってしまっているのでしょう。
殆どの利用者が望まない機能をつけても仕方ないと思います。
さらに、フリーミアムのビジネスモデルでメニュー付けが完全に失敗していると思います。月間アップロード容量(プラスが1GB、プレミアムが10GB)とか意味がわからん。
単なるメモの保管程度に利用されている方にとっては、Evernoteベーシックの選択しかないと思います。
Evernoteは、Web2.0の時からの老舗のクラウドサービスなので、是非とも頑張って欲しいのですが、時代の流れですね。どんどん衰退し、近々消えゆくサービスなのでしょう。
※私のもっとも古いノートを見ると、2008年10月でしたので、もう8年も使っていました。
Dropbox、マイクロソフトであれば、OneDrive/OneNote、Googleであれば、Googleドライブ/Google Keepあたりで十分まかなえちゃいますしね。
他のクラウドサービス(例えばspringpadとか)が終了する時は、Evernoteへの一括移行方法が提供されていましたが、Evenoteの終了時には、DropboxやGoogle Keepあたりへの一括移行方法が提供されると幸いです。
Web2.0全盛期サービスについて
Evernoteの続きについて
以上です。