格安SIM通信速度調査など
MMD研究所が「2016年4月格安SIMサービス通信速度調査」を実施結果を発表。
主要な格安SIMについて、主要5都市(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌)を時間帯別に速度計測した調査結果です。
- 中央値(平均速度)が高かったのは、
1. FREETEL(13.9Mbps)
2. UQmobile(8.2Mbps)
3. 楽天モバイル(7.4Mbps) - 箱の高さ(75%値)だと、
1. UQmobile(20.5Mbps)
2. mineo au(16.8Mbps)
3. FREETEL(16.6Mbps) - 速度の安定性(箱の長さが短いほど速度の振れ幅が少ない)は、
FREETEL、楽天モバイルの2社。 - 従来のダウンロード速度は、
1. UQmobile(15.8Mbps)
2. FREETEL(12.5Mbps)
3. mineo au(10.6Mbps)
現時点では、FREETEL、UQmobile、楽天モバイルあたりが、格安SIMでも安定した通信速度が出ていると言えます。mineo(au)も。
各社設備増強の状況で結果はどんどん変わって行くと思われますが。
逆に、OCN モバイル ONE、IIJ mio、BIGLOBE SIMはダメダメですね。U-mobileもですが...
OCNやIIJがダメダメなのは別の調査(SIMカード徹底比較など)でも同様の結果をよく見かけます。
格安SIMで比較的シェアの高いOCN モバイル ONE、IIJ mioなどの通信速度が出ていないので「格安SIM=通信速度が遅い」という悪いイメージが定着しているのかも知れませんね。
MMD研究所の別の調査「2016年4月携帯電話端末購入に関する定点調査」によると、
- スマートフォン所有比率は64.9%(前年より2.4ポイントUP)
- 格安SIMをメイン利用している割合5.6%
格安SIM利用率は5%程度で、まだまだ低いことが分かります。
あれだけTV CMをやっているのに実際には誰も興味さえもっていない(認知さえしていない)ということが分かりますね。
ちなみにスマホ所有率は、別のマイボイスコムの調査結果では、
- スマートフォン所有比率は54.8%(2年前より14.3ポイントUP)
- スマートフォン主利用者は5割強、携帯電話主利用者は4割弱
- スマートフォン主利用者は、男性20代・女性10・20代で8割、30・40代で6~7割、50代以上で4割と年代差が大きい。
とありますので、そもそもスマホ所有率もまだまだ5~6割というところです。
50代以上では半分以下はまだガラケーです。
そもそも、携帯端末購入時でも、同じ大手3大キャリアを使い続ける人が7割近くもいることから、格安SIMを始め、自分で色々調べたり、キャリアを乗り換えたりするのが面倒くさいと思う人が殆どだということですね。
つまり高い費用を同じ大手キャリアに払い続けているということなので、3大キャリアがいかに儲かるのが分かりますね。